【社会人夜クラス】金星の空中都市の話し

 先日のレッスンで、リケジョKさんが取り上げたトピックは、月探査計画「アルテミス計画」についてでした。

ディスカッションの中で、セス先生が話題にされたのが、旧ソ連による金星探査の話です。金星に送り込まれた探査機が、次々に高圧環境で押しつぶされてしまった、という内容でした。


火星探査ではそんな話はあまり聞かないし、大きさもそれほど変わらない金星で、なぜそんなことが起きるのか?と疑問に思い、少し調べてみたところ、なかなか驚きの結果でした。

重力は、地球を1とすると、火星は0.38、金星は0.90。つまり金星では、地球より少し軽く感じる程度です。

ところが、大気の厚さは地球の何十倍もあり、その約96%が二酸化炭素です。

地球の大気の平均モル質量が約29 g/molであるのに対し、二酸化炭素は44 g/molと重く、その結果、金星の地表気圧は地球の約90倍にも達します。

さらに気温は約460℃と、非常に過酷な環境です。

90気圧というのは深海約900mに相当する圧力であり、ソ連のベネラ探査機が押しつぶされたのも納得です。

とはいえソ連側もそれは織り込み済みで、「壊れてもいいから突入してデータを取る」という覚悟でミッションに臨んでいたそうです。

しかし、そんな金星も高度約50km付近になると様子が一変します。気温は20〜30℃、気圧もほぼ1気圧と、意外にも“過ごしやすい”環境になります。

さらに興味深いのは、大気の主成分である二酸化炭素が重いため、その上に地球と同じ空気(窒素+酸素)を満たした構造物を置くと、浮力によって浮かせることができる、という点です。

この性質を利用して、「金星の上空に浮かぶ空中都市」という構想も検討されているそうです。

画像は、ChatGPTが描いた「金星の大気の上に空中都市が浮かんでいる様子」です。

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